研究課題/領域番号 |
17K08333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 大阪大谷大学 (2018-2019) 富山大学 (2017) |
研究代表者 |
伊藤 卓也 大阪大谷大学, 薬学部, 教授 (90517484)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 東南アジア / 薬用植物 / 抗インフルエンザ活性 / 抗菌活性 / 伝統医学 |
研究成果の概要 |
東南アジア各地の伝統医学で利用される薬用植物の有効性を検証するため、これら調査や研究がようやく実施されるようになった。ミャンマー産およびインドネシア産薬用植物の効能の科学的根拠を立証するため、118 種類のミャンマー産薬用植物の抽出エキスについて、抗インフルエンザ活性スクリーニングを行った。その結果、トウダイグサ科植物Jatropha multifida やリンドウ科植物Gentiana Kurroo など5 種類の薬用植物エキスに強力な抗インフルエンザ活性が認められた。また、ミャンマー産シソ科植物Premna integrifoliaから新規メラニン形成阻害物質を見出した。
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自由記述の分野 |
天然資源
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東南アジアをはじめ世界各地では現在でも伝統医学が治療に用いられている。近年、様々な伝統医学が世界保健機構の認定を受けて、西洋医学の代替医療として注目されている。伝統医学はその地域に根ざした文化・生活・習慣を背景に現在でも伝承されている地域遺産であり、今後も継承し続ける必要がある。しかしながら、治療効果の科学的なエビデンスは欠如しており、経験に基づいた治療が行われているのが現状である。このことから科学的根拠に基づいた伝統医学への転換するためにも本研究を遂行する意味がある。
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