抗アルツハイマー病活性化合物を海洋由来真菌培養物から単離することを目的として、Th-T法(アミロイドβ凝集試験)を生物試験として用いて研究を行った。その結果、Galactomyces pseudocandidus (MPUC 398) の酢酸エチル抽出エキスから1種の新規化合物と2種の既知化合物を単離した。このうち、既知化合物のSC2051は強いアミロイドβ凝集抑制活性を示した(IC50 = 2.5 μM)。さらに、MPUC 239からは5種の既知化合物と構造未決定化合物(1種)を単離した。このうち、構造未決定化合物はIC50 = 3.9 μMと強い凝集抑制活性を示した。
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