オトギリソウ科植物由来のビフェニル類4種および褐藻類の暖海性ホンダワラ類由来のフロロタンニン類3種について、抗アレルギー効果を検討した。これらの化合物はリン酸化p38MAPKやリン酸化p65NFκBの発現を抑制することでβ-hexosaminidase およびTNF-αなどの産生や分泌を抑制する可能性を示した。更に細胞内標的分子の同定を目指しLC-MSを使ってプロテオミックス解析を実施、フロロタンニン類で処理した細胞では、27種のタンパク質が有意に増加し、35種のタンパク質が有意に減少することが明らかになった。また、従来の天然資源より生物活性物質の探索研究からいくらかの新知見を得た。
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