研究成果の概要 |
本研究では、糖部5’-3’間または5’-3’間に架橋を施すことで3’エンドに糖部立体配座を固定し、かつリン酸ジエステル部をホスホロアミダートとしたり2’,5’結合に制御したりした人工ヌクレオシド・オリゴヌクレオチドの合成に成功した。さらに糖構造を6員環とした3’,6’結合型アロース核酸の合成へと展開した。これまでの研究で高い機能性があることを明らかにしていた人工核酸のアデノシンアナログの合成も併せて実施した。それぞれの機能性を比較することで、今回新たに設計した人工核酸の中では、化学的には6員環アナログの性質が良好である一方で、創薬用途としては5員環アナログがより好適であることが明らかとなった。
|