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2019 年度 研究成果報告書

サラシノールをシードとする新規ジカチオン型高活性食後過血糖改善薬の合成と活性評価

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08377
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 創薬化学
研究機関近畿大学

研究代表者

田辺 元三  近畿大学, 薬学部, 教授 (40217104)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードsalacinol / neokotalanol / α-glucosidase inhibitor / Salacia / SAR study / Diabetes
研究成果の概要

アーユルベーダ薬物”サラシア”から単離された,強力なα-グルコシダーゼ阻害剤、サラシノール (1), ネオコタラノール (2) の効率的大量合成を目的として、チオ糖とエポキシド との S-アルキル化を鍵反応とするスルホニウム塩構築法のジアステレオ選択的合成法を確立した (dr,α/β=約26/1)。また、本手法を用いて、高活性誘導体[3-O-(一置換ベンジル)体]の合成を行い、in vitroでヒト小腸由来マルターゼに対して糖尿病治療薬、アカルボース、ボグリボース以上のIC50値をしめすことを明らかにした。さらに、これら誘導体のマウスへの投与で食後過血糖の上昇が著しく阻害されることも判明した。

自由記述の分野

有機合成、構造活性相関

研究成果の学術的意義や社会的意義

サラシアは、世界的に糖尿病患者およびその予備軍に関心が持たれている天然薬物である。したがって、サラシアエキス品質管理用の標品としての活性成分の大量供給法を確立できたことは意義がある。糖尿病治療薬、アカルボース、ボグリボースには肝障害などの副作用を示すことが報告されているが、サラシア活性成分はそれとは全く異なるチオ糖スルホニウム塩構造をもつことから医薬品シードとして期待できる。その中で、in vivo で高活性を示す誘導体の合成に成功したことは、糖尿病予防・治療への貢献ができるものと考えている。

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公開日: 2021-02-19  

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