申請者が見出したネクローシス誘導ペプチドTat-Ram13を化学ツールとして活用し、新しい白血病治療薬の開発戦略を確立することを目的とし、Tat-Ram13標的分子の同定を行った。3つのアプローチ、1)ペプチドアフィニティクロマトグラフィ法、および2)shRNAライブラリーを用いた網羅的分子ノックダウンによるTat-Ram13耐性株作製により進めた。 その結果、Ram13結合タンパク質として分子量50 kDaタンパク質を分離した。さらに、shRNAライブラリーによる分子ノックダウン細胞の解析から、Tat-Ram13の細胞死誘導に重要と考えられる分子候補STAP2を見出した。
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