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2019 年度 研究成果報告書

肺がん患者の脳転移抑制と副作用軽減によるQOL向上のための戦略的薬物療法の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08416
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 医療系薬学
研究機関岐阜薬科大学

研究代表者

林 秀樹  岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (00419665)

研究分担者 杉山 正  岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (30453054)
轟木 堅一郎  静岡県立大学, 薬学部, 教授 (70341451)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードafatinib / 臨床薬物動態 / 遺伝子多型
研究成果の概要

非小細胞肺がん治療薬afatinibは、日本人における有効性や安全性に関する情報や詳細な臨床薬物動態に関しては不明な点が多い。本研究においては、afatinib血漿中濃度と下痢の重症度の間に有意な相関が認められた。また、薬物動態に影響を与える可能性が考えられる遺伝子多型を解析し、ABCG2 C421Aがafatinib血漿中濃度と下痢重症度に影響を与える可能性が示唆された。
さらに、癌性髄膜炎患者での体内動態について解析した。Afatinibの髄液移行率が高い患者では、予後も良好であったが、髄液移行率の低い患者においては、予後不良で積極的な薬物治療は断念せざるを得なかった症例が存在した。

自由記述の分野

臨床薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、これまで情報の少なかった臨床におけるafatinib血漿中濃度と副作用重症度の関連および薬物動態関連遺伝子多型による副作用への影響を解析した。また、これまでにほとんど報告が無かった癌性髄膜炎併発症例でのafatinibの中枢移行動態を解析した。今後はさらに症例数を蓄積していくことでより明確なエビデンスが構築され、非小細胞肺癌における分子標的治療薬の個別化薬物療法の実現が可能になるものと期待でき、患者のQOLの向上と副作用を回避して薬物治療を継続することによる生存期間の延長も期待できる。

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公開日: 2021-02-19  

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