研究課題/領域番号 |
17K08435
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小畠 真奈 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (20420086)
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研究分担者 |
濱田 洋実 筑波大学, 医学医療系, 教授 (60261799)
根本 清貴 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80550152)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 精神疾患合併妊娠 / 周産期管理 / 医薬品使用 |
研究実績の概要 |
本研究は、妊娠・授乳期の医薬品使用に関する情報共有を基盤とした精神疾患合併妊婦の最適な周産期管理システムを構築することを目的としている。平成30年度は下記の①~③の計画に沿って行った。 ① 精神疾患合併妊娠における周産期予後の後方視的検討:研究者らはこれまでに、精神疾患合併妊娠症例における妊娠・授乳期の抗精神病薬使用に関する情報共有状況と周産期予後を後方視的な検討を行った。双極性障害合併妊娠の周産期予後の検討については、妊娠糖尿病のリスクが上昇する可能性が示唆され、その研究成果を学術論文としてすでに公表した。また、統合失調症合併妊娠については、抗精神病薬使用に関する医療者および患者の妊娠中からの情報共有が、患者の授乳状況を改善する可能性が示唆されたため、その研究成果を学術講演会で発表し、論文執筆中である。 ② 精神科医師における妊娠・授乳期の向精神薬使用に関する意識調査:さらに、茨城県内の医療機関に勤務する精神科医師を対象として妊娠・授乳期の向精神薬使用に関する意識調査を行い、とくに選択的セロトニン再取り込み阻害薬の使用に関しては、胎児へのリスクを理由として妊娠を契機に中断を選択する医師が少なくないという現状が明らかになったため、学術講演会で発表した。 ③ 精神疾患合併妊娠の周産期管理システムの構築とブラッシュアップ:①、②の成果をふまえ、平成30年度は精神疾患合併妊婦の最適な周産期管理システムの構築を開始した。具体的には、産婦人科医師、精神科医師、助産師、保健師、薬剤師を含めた多職種・多施設(地域行政を含む)のメーリングリストを整備し、必要とされる医療資源・社会資源の情報を共有することができるようにしている。また、茨城県内の周産期メンタルヘルスに関する研究会を発足し、第1回目の研究会を開催し、県内におけるこの分野でのニーズを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
精神疾患合併妊娠に関する後方視的調査、精神科医師に対する意識調査ともに計画通り実施し、成果が見られている。また、多職種による周産期管理システムの構築も着実に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
基本的には当初の計画通り研究を進める。精神疾患合併妊娠の後方視的検討については、研究成果の論文報告を行う。また、これまでの研究で明らかとなった問題点の解決を目指し、精神疾患合併妊娠の周産期管理システムの構築とブラッシュアップを行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定の旅費が減額となったため、次年度使用額が生じた。次年度も同じ用途で使用予定である。
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