本研究では、これまで検討されたことがなかった患者の心理的側面の糖尿イメージと服薬アドヒアランスとの関係を糖尿病イメージの質問紙を用い患者の意味経験としての「病い」を数値として測定するとともに薬剤師による糖尿患者の介入試験を実施した。その結果、患者の内的要因として糖尿病イメージの「きちんと生活するイメージ」、「不摂生のイメージ」および「末恐ろしいイメージ」という複数の要素が服薬アドヒアランスと関連することを明らかにした。これら3つのイメージはいずれもセルフケア能力に関連する因子であることから2型糖尿病患者の服薬アドヒアランスと糖尿患者のセルフケアの連関が示唆された。
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