研究課題/領域番号 |
17K08440
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
鈴木 昭夫 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (80775148)
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研究分担者 |
林 秀樹 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (00419665)
小林 亮 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 非常勤講師 (50555662)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 口内炎 / ポラプレジンク / がん化学療法 / 造血幹細胞移植 / 有害事象 / QOL |
研究成果の概要 |
口内炎はがん治療において患者が最も苦痛と訴える有害事象の1つである。 我々はこれまでポラプレジンク(PZ)が、がん治療に伴う口内炎を予防することを報告した。本研究ではPZのトローチ製剤を開発し、がん治療を受けている患者における本トローチ製剤の口内炎の予防効果を検討した。 トローチ製剤は錠剤中に18.75 mgのPZを含んだ。 PZトローチの有効性を検討するために多施設共同の前向き無作為化比較試験を実施した。 PZローチは、造血幹細胞移植を受けた患者の化学療法に伴うグレード2以上の口内炎の予防効果があることが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
臨床薬剤学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、PZトローチの口内炎に対する予防効果を多施設共同の前向き無作為化比較試験により明らかにした。国内においては、口内炎に対して有効性が認められた薬剤は承認されていない。海外では、paliferminが唯一、造血幹細胞移植前の大量化学療法による口内炎への適応が米国FDAにて承認されている。しかし、小児患者に対しては、長期安全性の観点から推奨度は低い。PZは小児患者においても有効性が示されている。重篤な口内炎の発現はがん治療の治療効果を低下させる要因となることが明らかとなっており、本研究結果は、がん治療によ伴う口内炎によるQOLの維持及び治療効果の向上に大きく貢献できるものと考える。
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