現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究の遅延は、研究費申請時に行うアッセイ方法を、WST8法からプロメガ社のCell Titer Groによる測定に変更したこと、症例集積が思うようにいかなかったことによる。 しかしながらCell Titer Gro法を用いた凍結検体でTAMにおいて薬剤感受性試験を行い、従来から知られているcytarabineに加え、Dexamethasoneや分子標的薬であるMEK阻害薬trametinibに高感受性を有する症例がみられたことは新たな知見である。この成果は、第61回日本小児血液・がん学会(Yokosuka T, Taga T, et al, In vitro testing of Trametinib in Transient Abnormal Myelopoiesis, 2019年11月14日―16日、広島)で口演発表した。 一方、最大の目的であるML-DSの初発ならびに再発例での検討ができなかった。ML-DSは希少疾患である上に、臨床研究が始まったばかりで検体収集が困難であり、やむを得ない部分もあるが、全く検討できなかったのは想定外であった。
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