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2019 年度 研究成果報告書

シスプラチン耐性腫瘍におけるスタチン製剤の抗腫瘍効果機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08479
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 医療系薬学
研究機関産業医科大学

研究代表者

栗田 智子  産業医科大学, 医学部, 講師 (30519864)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードプラチナ耐性 / ドラッグリポジショニング / スタチン
研究成果の概要

メバロン酸経路関連遺伝子や代謝産物とがん細胞の生存との関連を指摘する報告がみられるが、HMGCS1の過剰発現やメバロン酸の過剰投与によるシスプラチン感受性への影響が見られなかったことから、シスプラチン耐性細胞に対するロバスタチンの感受性増強には、メバロン酸経路が関与していない可能性が示唆された。一方、KLF2、KLF6およびRHOBはいずれも、がん細胞の細胞増殖抑制やアポトーシス誘導に働く腫瘍抑制遺伝子として知られており、ロバスタチンがこれらの腫瘍抑制遺伝子の発現を増加させ、アポトーシスを誘導することで、シスプラチン耐性細胞の生存率を優先的に低下させた可能性が示唆された.

自由記述の分野

婦人科腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

脂質異常症の治療薬として使用されるHMG-CoA還元酵素(HMGCR)阻害剤に抗腫瘍効果があることが報告されており、ドラッグリポジショニングの一つとして注目されている。一方、婦人科がん治療においてプラチナ製剤は欠くことのできない重要な抗がん剤であり、長期使用によるプラチナ耐性獲得は克服しなければならない重要な課題の一つである。
すでに世界中の臨床現場で普及し使用されているスタチン製剤が、単剤でがんの進行を抑制することや、併用する抗がん剤の耐性を克服することは、実際にがん治療を行う臨床現場において、非常に大きな影響を与えることから、本研究を行う意義は深い。

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公開日: 2021-02-19  

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