研究課題
本研究の目的は糖尿病患者でGLP-1治療の心血管イベントに対する有用性を刺激伝導系への作用を中心に検討することである。同時にANP3分子系などの血液バイオマーカーの意義も同時に解析することにしている。昨年度は個人情報保護法の改正に対応した国立循環器病研究センターバイオバンクの倫理審査の承認を要した。目標登録症例60例であり、今年度29例の症例登録をおこなった。登録症例の平均年齢:66.8±12.5歳、M:F 22:7、HbA1c:8.8±1.9%。糖尿病治療薬はインスリン10%、SU 55%、BG 38%、αGI 17%、TZD 17%、DPP4 72%、SGLT2 21%であった。GLP-1導入前後の脈拍は70.5±12.7bpm→77.4±10.2bpmであり、これまで報告されているように、心拍数の増加が認めらた。今後心磁図やバイオマーカーも含めた解析の予定である。
3: やや遅れている
前年度の包括的研究同意であるバイオバンクシステムの構築のため患者登録開始が遅れた。今年度より患者登録を開始している。目標症例60例中今年度で29例登録達成し、次年度には、目標症例の登録が見込める。
引続き患者登録を行う。同時に心磁図、ANP3分子型のバイオマーカーについても解析を行い、GLP-1の心機能改善機序を解明する。
研究登録を開始しており、今後目標症例数の研究継続のため、キット、消耗品の購入を予定している。また研究登録完了時施行の検査の検査試薬および検査費用を次年度に使用する予定である。
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Journal of Diabetes Investigation
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