研究課題
本研究の目的は糖尿病患者でGLP-1治療の心血管イベントに対する有用性を刺激伝導系への作用を中心に検討することである。またANP3分子系などの血液バイオマーカーの意義も同時に解析することにしている。目標症例数60例で現在登録症例は41例である。心磁図はGLP-1投与前、投与24週後で施行。解析方法は、①64チャンネル信号ノイズ除去し加算平均。②体格や計測距離への影響を除去するため、信号強度を正規化する。③電流密度に変換し、各時相の最大電流を抽出する。④7時相を選択し、電流アロー図を作成。⑤13個のパラメーターを抽出し解析した。一部のパラメーターで変化を認めており、さらに解析を進める。今後バイオマーカーを含めた解析も併せて行う。
3: やや遅れている
患者登録および一部の解析を施行している。2018年の地震の影響や当院の移転に際し、特に心磁図器機の移動と検査再開に時間を要した。新型コロナウイルス感染症も影響した。
患者登録と登録患者の検査を施行する。心磁図ではさらに詳細な解析の検討、ANP3分子バイオマーカーの解析を行い、GLP-1の心機能改善機序を解明する。
研究の使用する検査試薬、検査費、心磁図解析の機器、消耗品などの購入のため次年度に使用する予定である。
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (1件)
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