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2021 年度 実施状況報告書

GLP-1の心機能への影響=心磁図を用いた刺激伝導系での解析を中心に=

研究課題

研究課題/領域番号 17K08484
研究機関国立研究開発法人国立循環器病研究センター

研究代表者

玉那覇 民子  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (50791844)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード2型糖尿病 / 心磁図 / GLP-1 / ANP3分子型 / 心血管疾患
研究実績の概要

本研究の目的は糖尿病患者でGLP-1治療の心血管イベントに対する有用性を刺激伝導系への作用を中心に検討することである。心磁図はGLP-1投与前、投与24週後で施行。解析方法は、①64チャンネル信号ノイズ除去し加算平均。②体格や計測距離への影響を除去するため、信号強度を 正規化する。③電流密度に変換し、各時相の最大電流を抽出する。④7時相を選択し、電流アロー図を作成。⑤13個のパラメーターを抽出し解析した。 GLP-1の投与の先行する10例で心磁図の予備解析検討を行った。GLP-1投与前後で、PQ時間(ms)前:188.0→後:178.5、QRS時間(ms)前:102.9→後:103.4、 QT 時間(ms)前:394.2→後:382.6、P波peak強度(pT/m)前:1.75→後:1.68、R波peak強度(pT/m)前:13.68→後:13.27、T波peak強度(pT/m)前:4.38→後:4.37、P 波角度(°)前:37.38→後:51.91、 R波角度(°)前:39.06→後:24.18、 T波角度(°)前:56.03→後:85.27 の結果であり、検討した解析結果では、GLP-1 投与前後で明らかな変化は認められなかった。
そのため、健常群と糖尿病群での心磁図について追加検討を行った。心磁図は微小な電気生理学的現象に感受性が高いことが特徴の一つである。虚血性心疾患では心筋虚血による心筋障害により、心室再分極相の積分値(JTi、JTi/QRSi)の減少が知られている。
DM群ではコントロールと比較し、JTi/QRSiが低下する傾向が認められた。コントロール群とDM群をIHDの有無での3群間での比較では、DM・IHDなしでJTi/QRSiが低下が認められた。
今後異なるパラメーターでさらに解析を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナウイルス感染症が影響した。

今後の研究の推進方策

GLP-1の投与の先行症例において心磁図の予備解析を施行。有意な結果が得られなかったため、追加解析中である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ感染症のため、計画に遅れを認め、次年度必要経費として使用予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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