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2020 年度 実績報告書

Dystoninコンディショナルマウスを用いたジストニア症状の責任脳回路解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K08488
研究機関新潟県立看護大学

研究代表者

堀江 正男  新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (70322716)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードジストニン / マウス / ジストニア
研究実績の概要

神経系に広く発現するジストニン遺伝子(Dst)は、細胞骨格たんぱく質を架橋するたんぱく質をコードし、特定の細胞の生存や生理機能維持に必須の役割を果たすことが知られている。これまでに我々は遺伝子トラップ法を用い、Dst遺伝子を全身で変異させたDst変異マウスを解析し、体幹および四肢の捻転を主徴としたジストニア様の運動異常を生じること、そして神経系の特定の場所において細胞骨格たんぱく質の一つであるニューロフィラメントが異常に蓄積している所見を認めた(Neurobiol Dis, 2017)。本研究ではDst変異マウスのジストニア様運動異常を引き起こす細胞種を調べる目的で、我々はDst遺伝子トラップマウスと神経細胞(Nestin-Cre)あるいはシュワン細胞(P0-Cre)特異的に遺伝子組換え酵素Creリコンビナーゼを発現するマウスを用い、それぞれの細胞種でDst遺伝子を変異させたマウスを作製し、解析を行った。神経細胞でDst遺伝子を異常化させたマウスでは、神経系におけるニューロフィラメントの異常蓄積が認められたが、ジストニア様運動異常を示さなかった(未発表)。一方、シュワン細胞でDst遺伝子を異常化させたマウスでは神経系におけるニューロフィラメントの異常蓄積は認められず、ジストニア様運動異常も示さなかったが、歩行の異常、筋力の低下および安静時における両下肢開脚などの運動失調を示し、深部知覚反射速度の低下が顕著に認められた(Glia, 2020)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Disruption of dystonin in Schwann cells results in late‐onset neuropathy and sensory ataxia2020

    • 著者名/発表者名
      Horie Masao、Yoshioka Nozomu、Kusumi Satoshi、Sano Hiromi、Kurose Masayuki、Watanabe‐Iida Izumi、Hossain Ibrahim、Chiken Satomi、Abe Manabu、Yamamura Kensuke、Sakimura Kenji、Nambu Atsushi、Shibata Masahiro、Takebayashi Hirohide
    • 雑誌名

      Glia

      巻: 68 ページ: 2330-2344

    • DOI

      10.1002/glia.23843

    • 査読あり

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公開日: 2021-12-27  

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