ガレクチンはガラクトースを認識するレクチンで、雌性生殖器ではgalectin-1とgalectin-3が主要なサブタイプである。本研究では、ガレクチンとリガンド複合糖質の着床メカニズムにおける役割を明らかにすることを目的とした。 galectin-1は主に粘膜固有層の線維芽細胞と筋層に局在し、galectin-3は子宮内膜と全層に分布する免疫細胞に発現していた。Muc1は、ガレクチンの有力なリガンド候補分子であり、galectin-3とMuc1の発現には正の相関が認められた。これらの結果は、galectin-3が子宮内膜におけるMuc1の発現に何らかの影響を及ぼす可能性を示唆する。
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