研究成果の概要 |
我々が2015年に見出した神経軸索ガイダンス因子Netrin-5は、神経新生関連領域に強い発現が見られるが、その機能に関しては不明であった。本研究課題では、脳梗塞におけるNetrin-5の機能に注目したが、期待された結果は得られなかった。一方で、Netrin-5 ノックアウトマウスの解析により神経新生に異常があることを見出した。特に脳室下帯における細胞分裂周期がNetrin-5ノックアウトマウスでは長くなっていたことと、吻側移動流(RMS)の形成が乱れることが明らかとなった(Ikegaya et al., Front Neuroscience, 2020)。
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