研究課題
基盤研究(C)
マウス個体発生におけるPtch1のC末端と、結合タンパク質XIAPなどによる細胞死抑制機構の生理的役割の解明を目的として、Ptch1-CのXIAP結合部位の変異マウスを作製したが表現型は観察されなかった。しかしながら、i-GONAD法を用いて、Ptch1のC末に2xHAタグを挿入したマウスを作製し、Ptch1の局在変化を観察したところ、HA抗体により線毛での局在変化を明らかにすることができた。
発生学
ヘッジホッグシグナルの受容体Ptch1は、奇形と高発癌性の基底細胞母斑症候群(ゴーリン症候群)の原因遺伝子である。本研究は、奇形発症の機序を理解する助けとなるだけでなく、Ptch1機能欠失による発癌の抑制を行える可能性を示した。