研究課題
基盤研究(C)
ポドサイトのスリット膜は血漿タンパク質の尿中への漏出を防ぐバリア機能を持つ。スリット膜はポドサイトの発生期に形成され、病態時に消失・再生するのだが、これら3つの過程の形態的プロセスは断片的にしか理解されていない。そこで、本研究では、電顕3D再構築法(FIB/SEMトモグラフィー)を活用し、「スリット膜の形成・消失・再生」の形態プロセスを立体的に完全解明した。
解剖学、3D超微形態解析
本研究により、これまで断片的にしか分かっていなかったスリット膜の形態変化を完全に解明できた。これらの成果は糸球体疾患の病態解明や診断を研究するうえで基礎的なデータとなる。さらに、FIB-SEMトモグラフィーによるポドサイト解析に関する詳細なプロトコル論文も数編出版でき、他のポドサイト研究者も本手法を活用できるようになった。