本研究課題は、神経回路再編のメカニズムを形態学的、特に超微形態学的に解析することを目的に研究を行った。まず、急速凍結置換法の実験を開始し、高感度で高解像度の像を観察可能な条件を明らかにした。その条件下で、神経回路再編のモデルを用い、神経可塑性の変化を単一ニューロン上に分布する全スパインを網羅的に解析した。機能的シナプス変化を解析するため、c-Fosを用いたActivity Mapping 法を併用し、Zif268や CREBのリン酸化、またFosBをターゲットに検討した。その結果、入力依存的に感受していることを明らかにした。形態変化が引き起こされたスパインの割合と神経活動との相関の結果を得た。
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