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2019 年度 研究成果報告書

パーキンソン病関連カチオンポンプATP13A2の機能解明による創薬基盤の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08531
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生理学一般
研究機関富山大学

研究代表者

藤井 拓人  富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 助教 (50567980)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードカチオン輸送ポンプ / ATP13A2 / パーキンソン病 / リソソーム / 神経細胞
研究成果の概要

本研究は、神経細胞のリソソームに発現するパーキンソン病(PD)病因遺伝子であるATP13A2のイオン輸送機能異常が関与するPD発症メカニズムの解明を目的とした。ヒトATP13A2過剰発現細胞において、ATP13A2由来の酵素活性は、酸性条件においてK+濃度依存性を示した。また、86Rb+を用いたトレーサー解析により、ATP13A2はリソソーム膜においてK+排出ポンプとして機能することを見出した。PD患者において報告されている変異によりATP13A2の発現もしくはK+輸送機能が著しく減少したことから、ATP13A2のK+輸送機能の異常がPD病態と関連することが示唆された。

自由記述の分野

分子生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

神経細胞のリソソームに発現するPD病因遺伝子のATP13A2がK+排出ポンプとして機能し、その輸送機能異常がPD病態に関連することを見出した。これは、「カチオンポンプの機能異常が引き起こすPD発症機構」という新たな概念であり、従来のドパミン補充療法とは異なるPD治療の新しい創薬基盤の構築につながる成果である。従って、本研究の学術的意義、臨床的意義および社会的貢献度は大きいと考えられる。さらに、ATP13A2はリソソームの機能維持に重要な役割を担っていることから、難治性疾患克服研究事業の対象疾患に指定されている種々のリソソーム病発症機構の解明および創薬展開など他分野への波及効果も期待できる。

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公開日: 2021-02-19  

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