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2019 年度 研究成果報告書

膜動現象を制御するイノシトールリン脂質脱リン酸化酵素の肺発達・成熟における役割

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08532
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生理学一般
研究機関金沢大学

研究代表者

吉岡 和晃  金沢大学, 医学系, 講師 (80333368)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードホスホイノシタイド / 脂質ホスファターゼ / ミオチュブラリン関連タンパク質 / PI3キナーゼ / エンドサイトーシス / オートファジー / リソソーム / II型肺胞上皮細胞
研究成果の概要

細胞膜に存在するホスファチジルイノシトール(PI)は脂質リン酸化酵素PI3キナーゼにより種々の3’-ホスホイノシチド(3’-PI)に変換され、細胞内小胞輸送やシグナル伝達に関与する。Myotubularin-related protein (MTMR)ファミリーはPI-3リン酸(PI(3)P)をPIへと変換する3’-PIホスファターゼである。本研究課題では、MTMR4が肺組織において II型肺胞上皮細胞(AECII)に高発現し、エンドソーム~リソソーム(エンドリソソーム)、オートファゴソームといった細胞内クリアランスを担う小器官の機能調節に重要な役割を果たすことを明らかにした。

自由記述の分野

生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

サーファクタントを分泌するII型肺胞上皮(AECII)細胞は正常肺発生において肺胞を形成する組織幹細胞であり、また外部環境由来の病原体アラームシグナルをいち早く感知し、これらによる肺組織の障害に対する防御・修復応答に中心的な役割をはたすことが明らかになってきた。本研究の成果は、MTMR4がAECII細胞の細胞内クリアランス制御を介して細胞分化・増殖を調整して肺組織の構築および恒常性を維持する機能を有することを示した。この研究成果は肺形成・発達メカニズムの解明のみならず、肺線維症等の炎症性肺疾患(全世界の死亡原因第3)の病態解明と新しい治療法開発戦略において有用な情報を与える。

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公開日: 2021-02-19  

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