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2019 年度 研究成果報告書

「摂食促進系」求心性迷走神経の確立、生理・薬理と食欲不振介入

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08546
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生理学一般
研究機関京都府立大学 (2018-2019)
自治医科大学 (2017)

研究代表者

岩崎 有作  京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (60528420)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード食欲不振 / 求心性迷走神経 / TRPA1
研究成果の概要

加齢やストレスによる「食欲不振」は栄養不良に伴うフレイル・サルコペニア・認知症の発症原因となる。しかし、未だ有効な食欲改善薬は開発されていない。本研究では、内臓感覚神経の1種「求心性神経」に対する香辛料成分の作用と摂食亢進作用について検証した。
辛味受容体TRPA1に作用するニンニク成分のジアリルトリスルフィド(DATS)は、求心性迷走神経を介した脳作用により摂食量を亢進させた。DATSはストレス性食欲不振マウスやグレリン抵抗性マウス(食欲促進ホルモン作用が障害)に対して摂食量を増進させたことから、今後の新規摂食不振改善薬・食品の開発のためのさらなる基礎・応用研究への発展が期待される。

自由記述の分野

生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

求心性迷走神経の摂食調節作用においては、満腹感形成に関わることはこれまでの研究で分かっていたが、空腹感(食欲増進)の形成機序は不明な点が多かった。本研究で、TRPA1を発現する求心性迷走神経が食欲促進シグナルを中枢神経系へ伝達することを新たに見出し、自律神経科学・生理学分野の新知見である。加えて、食欲増進食品として香辛料を経験的に使用しているが、その科学的根拠を示す成果となった。

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公開日: 2021-02-19  

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