本研究は、酸で活性化するアニオンチャネル(ASORの生存に係る生理的役割と、ASORの分子実態を明らかにする事を目的として研究を行った。まず、私たちが絞り込んだ候補分子Aのノックアウト細胞(KO細胞)を作成した。KO細胞と野生株細胞(WT細胞)との比較実験を行った結果、KO細胞の増殖率がWT細胞に比べて低い事、そして、KO細胞の断面積がWT細胞に比べて大きい事を明らかにした。他の研究グループが最近報告した、ASORの候補分子、TMEM206について検証実験を行った結果、TMEM206のノックダウン細胞のASOR電流がコントロール細胞に対して著しく抑制される事を確認した。
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