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2019 年度 実績報告書

ショウジョウバエとマウスで共通するNMDA受容体による睡眠制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K08571
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

冨田 淳  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 講師 (40432231)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード睡眠 / 覚醒 / ショウジョウバエ / 中心複合体 / ドーパミン / Ca2+イメージング法
研究実績の概要

ショウジョウバエの睡眠-覚醒を制御する中心複合体PB(protocerebral bridge)の神経回路について解析を進めた。
前年度までの研究で、覚醒促進的に働くPB-FB-NOニューロン群と睡眠促進的に働くPB介在ニューロン群は、GRASP(GFP reconstitution across synaptic partners)法により空間的に非常に近い位置にあることが示された。本年度はまず、シナプス前膜と後膜にそれぞれ分割GFPを発現させてシナプス結合を特異的に調べることできるt-GRASP法を用いて、2つのニューロン群の間のシナプス結合を示した。
睡眠を促進するPB介在ニューロンをラベルするGAL4系統(R59E08-GAL4)では、複数種類のPB介在ニューロンがラベルされており、どのニューロンが睡眠制御に関わるのかは不明である。本年度に行った研究により、R59E08-GAL4の他にも、dTrpA1チャネルを用いたニューロン活性化で睡眠が顕著に促進されるGAL4系統を見出した。このGAL4系統も発現パターンからPB介在ニューロンをラベルすることが示唆され、現在、R59E08-GAL4との間で共通してラベルされるPB介在ニューロンがあるかを調査中である。
睡眠-覚醒制御に関わるPB神経回路を構成する3種類のニューロン(PB-FB-NOニューロン、PB介在ニューロン、T1ドーパミンニューロン)間の機能的なつながりを解明するために、GCaMPを用いたCa2+イメージングを行ったが、機能的なつながりを示すGCaMPシグナル変化は観察できなかった。実験条件を検討し、引き続き解析する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] How Does Time Flow in Living Systems? Retrocausal Scaffolding and E-series Time2019

    • 著者名/発表者名
      Nomura N, Matsuno K, Muranaka T, Tomita J.
    • 雑誌名

      Biosemiotics

      巻: 12 ページ: 267-287

    • DOI

      10.1007/s12304-019-09363-x

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ショウジョウバエの睡眠を促進する中心複合体ニューロンの調節機構2019

    • 著者名/発表者名
      冨田 淳、坂 豪祐、加藤 善章、粂 和彦
    • 学会等名
      第26回日本時間生物学会学術大会
  • [学会発表] ショウジョウバエの睡眠覚醒を制御する中心複合体の神経回路2019

    • 著者名/発表者名
      冨田 淳、坂 豪祐、加藤 善章、粂 和彦
    • 学会等名
      第63回日本応用動物昆虫学会大会
    • 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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