環境や社会から受けるストレスが皮質領域である内側前頭前皮質ではToll様受容体を介したミクログリアの活性化により炎症性サイトカインであるIL-1α,TNFαを放出し、社会忌避行動を誘導した。一方、ストレスは皮質下領域ではToll受容体依存的なミクログリアでのプロスタグランジンE2産生を誘導した。さらに、モノアシルグリセロールリパーゼがストレスによるプロスタグランジンE2産生と社会忌避行動の誘導に関与することを明らかにした。これらの結果は、ストレスがそれぞれの脳領域で異なる炎症関連分子をミクログリアから放出することを示す。
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