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2019 年度 研究成果報告書

脳内炎症を惹起する神経細胞由来分子の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08593
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 薬理学一般
研究機関神戸大学

研究代表者

北岡 志保  神戸大学, 医学研究科, 講師 (00545246)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード反復ストレス / 脳内炎症 / ミクログリア / TLR / PGE2
研究成果の概要

環境や社会から受けるストレスが皮質領域である内側前頭前皮質ではToll様受容体を介したミクログリアの活性化により炎症性サイトカインであるIL-1α,TNFαを放出し、社会忌避行動を誘導した。一方、ストレスは皮質下領域ではToll受容体依存的なミクログリアでのプロスタグランジンE2産生を誘導した。さらに、モノアシルグリセロールリパーゼがストレスによるプロスタグランジンE2産生と社会忌避行動の誘導に関与することを明らかにした。これらの結果は、ストレスがそれぞれの脳領域で異なる炎症関連分子をミクログリアから放出することを示す。

自由記述の分野

神経薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

脳内には神経細胞のほか、ミクログリアなどのグリア細胞が存在し、脳機能の維持に関与している。近年、生理条件下で、ミクログリアの遺伝子発現が脳領域間で異なることが報告されているものの、機能的意義については不明な点が多い。本研究成果は、炎症に関わるToll様受容体とプロスタグランジンE2を手掛かりとして、反復ストレスが異なる脳領域のミクログリアで誘導する変化を明らかにし、さらに脳機能変化との関連性を示した点において学術的意義があると考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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