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2019 年度 研究成果報告書

痛みによる情動変容における側坐核内ドパミン神経伝達の介在ニューロンによる調節機構

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08612
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 薬理学一般
研究機関公益財団法人東京都医学総合研究所

研究代表者

井手 聡一郎  公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 主席研究員 (30389118)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード側坐核 / ドパミン / 快 / 不快 / 報酬 / 情動 / 依存 / メタンフェタミン
研究成果の概要

Gタンパク質活性型内向き整流性カリウムチャネル(GIRKチャネル)に遺伝子変異を有するweaver 変異型マウスに着目した解析を行い、ヘテロ型変異マウスでは部分的に、ホモ型変異マウスでは完全に、メタンフェタミン誘発の場所嗜好性が消失していること見出した。さらに、weaver 変異型マウスではメタンフェタミン誘発の側坐核内ドパミン遊離が亢進されるものの、その程度は野生型として有意に低下していること、野生型マウスで見られるメタンフェタミン投与による神経活動興奮が、weaver 変異型マウスでは側坐核内の尾側shell領域において消失していることを明らかにした。

自由記述の分野

神経薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

痛みにより引き起こされる不安、嫌悪、抑うつなどの不快情動は、生活の質(QOL: Quality of life)を低下させ、精神疾患・情動障害の引き金ともなるため、情動的側面をも考慮した疼痛治療が求められている。本研究は、快・不快情動の両方向性に深く関与する側坐核において、快・不快情動の発現において側坐核内での領域特異的役割が存在することを示している。本研究成果は、精神疾患・情動障害の脳画像解析などによる診断や治療を行う上で、非常に有用な知見を提供すると考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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