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2020 年度 研究成果報告書

ポリサルファイド/硫化水素誘発過硫化によるグルタチオン調節機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08613
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 薬理学一般
研究機関山陽小野田市立山口東京理科大学 (2019-2020)
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター (2017-2018)

研究代表者

木村 由佳  山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 研究員 (60425692)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード硫化水素 / ポリサルファイド / MPST / 過硫化 / TRPA1
研究成果の概要

MPSTは硫化水素(H2S)およびポリサルファイド(H2Sn)を生合成する。できたH2S、H2Snは蛋白質のシステイン残基を過硫化(硫黄付加)して結合型硫黄を増やす。結合型硫黄の産生にMPST活性が必要なことをMPST-KOマウスを使って証明した。またMPSTが生体内のシステインやグルタチオン(GSH)を過硫化してレドックス調節分子Cys-SSH、GSSHを産生すること、H2S、H2Snの酸化物亜硫酸(H2SO3)が酸化的ストレスから神経細胞を保護すること、H2Sと一酸化窒素(NO)からH2Snが産生し相乗作用によりTRPA1チャネルを活性化してカルシウム応答を惹起すること等を明らかにした。

自由記述の分野

神経科学・薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

H2S、H2Snはシグナル分子として確立してきたが、そのターゲットやシグナル経路については不明な点が多い。本研究からH2S、H2Snに加えて、Cys-SSH、GSSH、過硫化蛋白質などが生体内に存在し、シグナル分子としてレドックス制御に関わることがわかってきた。H2S、H2Snは不安定だが、その酸化物亜硫酸(H2SO3)に強力な酸化ストレス防御作用があることがわかり、H2S、H2Snの下流の分子が生物作用を担う可能性も見えてきた。この知見が既に始まっているH2S、H2Snの創薬に生かされことを期待する。

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公開日: 2022-01-27  

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