• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

マスト細胞関連転写因子によるCebpa転写抑制メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 17K08643
研究機関高崎健康福祉大学

研究代表者

大森 慎也  高崎健康福祉大学, 薬学部, 講師 (10509194)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード転写制御 / GATA2 / マスト細胞 / ヒストン修飾
研究実績の概要

申請者らは、以前GATA2はCebpaの転写を抑制することでマスト細胞の分化形質を維持していることを明らかにした。本研究課題では、この知見を発展させマスト細胞におけるGATA2によるCebpa転写抑制メカニズムの解明に着手した。
最終年度は、GATA2欠失時にPU.1がCebpa遺伝子座のアセチル化を誘導することがCebpa転写開始のトリガーとなっている可能性について解析を進めた。まずPU.1と結合し、アセチル化活性を有するP300の阻害剤(A-485)をGATA2の欠失と同時に添加してCebpaの発現を調べた。その結果、Cebpaの発現上昇はA-485添加によって完全に消失した。このことからCebpaの発現上昇にはP300を介したCebpa遺伝子座のアセチル化が必要であると考えられた。次に、PU.1がP300をリクルートすることでCebpa遺伝子座のアセチル化を促進させている可能性について明らかにするため以下の2つの解析を実施した。まずPU.1欠失後のCebpa遺伝子座のアセチル化修飾を調べた。その結果、定常状態でのCebpa遺伝子座の弱いアセチル化がPU.1の欠失によって消失した。次にPU.1がP300のリクルートを介してアセチル化を誘導しているのか否かA-485用いてChIP解析を行った。その結果、GATA2の欠失と同時にA-485を添加するとPU.1の結合増加は起こらなかった。この結果からアセチル化が誘導された後にPU.1が結合していると考えられた。昨年度の解析でGATA2とPU.1を同時に欠失させたBMMCsはCebpaの発現上昇の減弱が認められたものの消失には至らなかった。以上よりマスト細胞で認められたGATA2欠失によるCebpaの発現上昇において、PU.1は発現開始のトリガーではなく、その後の急激な発現上昇に関与している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Mouse Tryptase Gene Expression is Coordinately Regulated by GATA1 and GATA2 in Bone Marrow-Derived Mast Cells2019

    • 著者名/発表者名
      Ohneda Kinuko、Ohmori Shin'ya、Yamamoto Masayuki
    • 雑誌名

      International Journal of Molecular Sciences

      巻: 20 ページ: 4603~4603

    • DOI

      10.3390/ijms20184603

    • 査読あり
  • [雑誌論文] GATA2 and PU.1 Collaborate To Activate the Expression of the Mouse Ms4a2 Gene, Encoding FcεRIβ, through Distinct Mechanisms2019

    • 著者名/発表者名
      Ohmori Shin’ya、Ishijima Yasushi、Numata Suzuka、Takahashi Mai、Sekita Masataka、Sato Taichi、Chugun Keisuke、Yamamoto Masayuki、Ohneda Kinuko
    • 雑誌名

      Molecular and Cellular Biology

      巻: 39 ページ: -

    • DOI

      10.1128/MCB.00314-19

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Gata2 repression during 3T3-L1 preadipocyte differentiation is dependent on a rapid decrease in histone acetylation in response to glucocorticoid receptor activation2019

    • 著者名/発表者名
      Ishijima Yasushi、Ohmori Shin'ya、Uneme Ai、Aoki Yusuke、Kobori Miki、Ohida Terutoshi、Arai Momoko、Hosaka Misa、Ohneda Kinuko
    • 雑誌名

      Molecular and Cellular Endocrinology

      巻: 483 ページ: 39~49

    • DOI

      10.1016/j.mce.2019.01.002

    • 査読あり
  • [学会発表] マウスマスト細胞におけるGATA2とPU.1の高親和性IgE受容体サブユニットFcεRIβ遺伝子(Ms4a2)発現制御機構の解析2019

    • 著者名/発表者名
      大森慎也, 石嶋康史, 沼田涼香, 高橋舞, 中郡佳甫, 大根田絹子
    • 学会等名
      平成31年度 日本生化学会関東支部例会
  • [学会発表] GATA2とPU.1は,異なる働きにより高親和性IgE受容体サブユニットFceRIb遺伝子の発現を制御する2019

    • 著者名/発表者名
      大森慎也
    • 学会等名
      第92回日本生化学会大会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi