本研究により、タンパク質メチル化酵素Mettl21eのノックアウトマウスの骨格筋組織を解析することで、Mettl21eが骨格筋量の維持に必要な新たな筋量制御因子であることを明らかにした。また、Mettl21eの基質となる骨格筋タンパク質を同定することで、骨格筋タンパク質のメチル化修飾を介してMettl21eが骨格筋量を制御していることを明らかにした。遺伝子導入効率の問題からMettl21eを用いてヒト骨格筋細胞を肥大化させることはまだ成功していないが、実験手法を改善することでMettl21eをヒトの筋萎縮に対する新たな治療法へと応用することが可能であることが示唆された。
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