研究課題/領域番号 |
17K08658
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 天理医療大学 |
研究代表者 |
増谷 弘 天理医療大学, 医療学部, 教授 (50252523)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | Txnip / 糖尿病 / 癌 / RNA / 低分子化合物 / アルツハイマー病 / 高分子複合体 / long non coding RNA |
研究成果の概要 |
Txnipは、糖尿病の病態や癌抑制に重要な役割を果たす。本研究では、Txnipがグルコース依存的にRNAを含む核内高分子複合体を構成することを明らかにし、Txnipと相互作用する候補タンパク質を同定した。さらにTxnipの発現がRNAの発現パターンを変化させることを明らかにした。これらにより、Txnipが多くの結合因子と相互作用することによってその機能を発揮する分子機構を明らかにした。この成果は、糖代謝制御や癌抑制法の開発に寄与する。一方、Txnipの発現を制御する低分子化合物が、神経保護作用があり、アルツハイマー病の病因となるTauのリン酸化を抑制することを示し、その分子機構解析を行った。
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自由記述の分野 |
病態生化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Txnipは、糖尿病の病態や癌抑制に重要な役割を果たす。本研究は、Txnipが多くの結合因子と相互作用することによってその機能を発揮する分子機構を明らかにした。この成果は、糖代謝制御や癌抑制法の開発に寄与する。また、その役割が明らかでないlong non coding RNAの役割や制御機構を明らかにできる学術的意義を有する。一方、Txnipの発現を制御する低分子化合物は、神経保護作用があり、アルツハイマー病の病因となるTauのリン酸化を抑制することを示した。これらの化合物を用いた研究は、アルツハイマー病の治療薬の開発につながる可能性がある。
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