体細胞性インプリントDMRの確立制御因子を同定し、その分子機構を明らかにすることを目的として、マウスIgf2r/Airn領域を対象に解析した。ES細胞にshRNAライブラリーを感染させる一次スクリ-ニングにより6種類の候補因子を同定した。二次解析の結果、2種類が目的の制御因子であることを示唆する結果を得た。一方、Kcnq1ot1/Cdkn1c領域を対象に、メチル化制御の候補領域を欠失したマウスを作製した。このマウスではDMRのメチル化は正常であったことから、メチル化を制御する領域の同定はできなかったが、少なくともCdkn1cのエンハンサー領域が欠失領域内に存在することが示唆された。
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