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2019 年度 研究成果報告書

発生部位による microsatellite stable型大腸癌の分子解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08700
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

菅井 有  岩手医科大学, 医学部, 教授 (20187628)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード大腸癌 / 左右差 / 発生部位 / コピー数異常 / TP53変異 / KRAS変異
研究成果の概要

大腸癌の分子病型は主にmicrosatellite stable (MSS)とmicrosatellite instabilityに大別される。大腸癌の分子異常が発生部位に依存していることを明らかにするために同一の分子病型 (MSS型)に基づいて分子異常を解析した。MSS型大腸癌における発生部位による分子異常の特徴は、MSS型左側癌では染色体異常の頻度が多くTP53変異が多いのに対して、MSS型右側癌では染色体異常の頻度が左側型MSS型に比較して低く、KRAS変異の頻度が高いことであった。一方メチル化の程度は両部位間には差異はなかった。大腸癌における発生部位は大腸癌の分子異常と関連していた。

自由記述の分野

人体病理学、分子病理学、腫瘍病理学、分子腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

大腸癌の発生機序が発生部位によって異なっているという指摘はこれまでなされていたが、それは右側にMSIを引き起こす癌が多いことを指摘している報告が多かった。大腸癌の分子病型では右側発生であってもMSS型が多く、MSS型癌の発生部位に基づいた分子レベルの違いを明らかにした報告は皆無である。本研究では発生部位に基づいたMSS型癌の特徴が明らかになった。近年右側発生の大腸癌の頻度が上昇する傾向があり、発生部位に基づいた大腸癌の分子機序を明らかにすることは大腸癌診療においても欠かすことのできない知見を提供するものと思われる。

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公開日: 2021-02-19  

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