研究課題
胆道癌の手術材料から分離腺管を採取してDNAを抽出し,CytoScan 750K(Affimetrix)を用いて胆道癌のコピー数解析を行った.肝外胆管癌25例と胆嚢癌11例について解析した.1.胆管癌と胆嚢癌のCNAがみられた遺伝子座数の比較胆管癌と胆嚢癌でCNAがみられた遺伝子座数を比較すると,CNAがみられる総遺伝子座数は,胆管癌に有意に多く見られ(p=0.0371),Gain,LOH,CN-LOH別では,LOHは胆管癌に有意に多くみられ(p=0.0175),GainおよびCN-LOHでは両群間に有意差はなかった.胆管癌と胆嚢癌間で有意なCNA変化を示す遺伝子座数は2か所みられ,その部位は7q21.3, 7q22.1のGainであった.2.胆道癌36例についての層別化解析胆管癌(25例)と胆嚢癌(11例)を含めた胆道癌36例について,コピー数異常に基づき階層的クラスター解析を行ったところ,2群に分かれた.subgroup 2に対し、subgroup 1では有意に胆嚢癌が多い結果であった.(p=0.0027)subgroup 1とsubgroup 2の比較においてCNAがみられる総遺伝子座数は Subgroup2で有意に多くみられた.(p<0.0001) GainおよびLOHは,subgroup 2で有意に多くみられた.(それぞれp<0.0001, p<0.0001)2つのsubgroup間で有意なCNA変化を示すlocus数を検索した。233箇所に有意な差がみられ,Gainが195箇所,LOHが35箇所,CN-LOHが3箇所で有意なCNA変化がみられた.
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 2件)
Molecular Carcinogenesis
巻: 59 ページ: 412~424
10.1002/mc.23164
Hum Pathol
巻: 92 ページ: 91-100
10.1016/j.humpath.2019.08.002
Case Rep Gastroenterol.
巻: 13 ページ: 271-274
Digestion.
巻: Apr 3 ページ: 1-11
10.1159/000501196.