研究成果の概要 |
胆道癌36例について,コピー数異常をSNPアレイを用いてGain, LOH, Copy-neutral LOHに分類し,臨床病理学的特徴との関連を検討した.胆嚢癌と胆管癌の比較においては, 胆管癌でLOHが有意に多く見られた.コピー数異常に基づき階層的クラスター解析を行ったところ,2群に分かれた.subgroup間で有意なCNA変化を示すlocusは,全体で233箇所に有意な差がみられ,Gainで195箇所,LOHで35箇所,CN-LOHで3箇所に有意なCNA変化がみられた.これらのゲノムワイドな遺伝子変化の検出は,胆道癌の発症や進行に関わる新規遺伝子の特定に寄与する可能性がある.
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