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2019 年度 研究成果報告書

Lipoprotein(a)と悪性腫瘍との関連についての分子疫学的・病理学的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08718
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

沢辺 元司  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30196331)

研究分担者 池田 仁子  国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 上級研究員 (20415508)
三重野 牧子  自治医科大学, 医学部, 准教授 (60464707)
副島 友莉恵  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (60596964)
山崎 茉莉亜  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60776516)
田中 紀子  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 専門副部長 (10376460)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードリポタンパク / 悪性腫瘍 / アポリポプロテイン(a) / 遺伝子関連解析 / 分子疫学研究
研究成果の概要

高Lp(a)血症は強い心血管危険因子である。我々はこれまでに低Lp(a)血症と悪性腫瘍の間に有意な関連を報告した。apo(a)遺伝子(LPA)は大型反復構造を有し、LPA遺伝子型によりLp(a)値は90%以上決まっている。我々はLPA領域の遺伝子変異が悪性腫瘍に関連すると仮定し、JPHCコホートを用いて遺伝子関連解析を行った。対象は9,926例であり初発全がん罹患、主要がん罹患を解析した。LPA遺伝子および周囲の103SNPを解析に用いた。全がん罹患数は1,093例、全死亡数は1,090例であった。いくつかのSNPで全がん罹患、部位別がん罹患との弱い関連を示唆する結果が得られた。

自由記述の分野

人体病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

心血管危険因子である高Lp(a)血症に対して最近LPAアンチセンス薬が開発され、心血管イベントの減少が検討されている。我々はJMSコホートを用いて低Lp(a)血症と悪性腫瘍の関連を世界で初めて報告した。その後Lp(a)と悪性腫瘍の関連についていくつか報告がされているが結果は一定していない。Lp(a)値がLPA遺伝子変異と強く関連することから本研究を行い、いくつかのSNPで悪性腫瘍罹患との間に弱い関連が得られた。アンチセンス薬によりLp(a)値が低下すると心血管イベントが減少するが悪性腫瘍が増加する可能性もある。今後も低Lp(a)血症と悪性腫瘍の関連について検討していく必要がある。

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公開日: 2021-02-19  

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