肺腺癌におけるLRP11の遺伝子発現の検討では、臨床病理学的事項で統計学的有意差はみられなかった。無病生存期間や全生存期間に統計学的有意差はみられなかった。pT1症例での検討でも、無病生存期間や全生存期間に統計学的有意差はみられなかった。ヒト肺癌組織を用いた免疫染色では、癌細胞の細胞膜と細胞質に陽性像が得られた。腺癌と扁平上皮癌を用いたHAI-1の免疫染色では、癌細胞の細胞膜と細胞質に陽性像が得られた。症例によっては細胞膜に強陽性を示す症例があった。HAIの細胞膜発現症例において、腫瘍面積と臨床病期や予後との相関について現在解析中である。
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