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2019 年度 研究成果報告書

BAP1遺伝子変異を基盤とした悪性中皮腫の発生機序および病態の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08731
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

辻村 亨  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20227408)

研究分担者 佐藤 鮎子  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (20419823)
阿部 晋也  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (70596725)
篠原 義康  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (60723509)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード悪性中皮腫 / BAP1 / 細胞増殖 / 細胞遊走 / 予後
研究成果の概要

ゲノム編集技術を用いて、p16-KO中皮細胞、BAP1-KO中皮細胞、p16 & BAP1-DKO中皮細胞を作製した。p16-KO中皮細胞では細胞形態、増殖能、遊走能に変化を認めなかったのに対して、BAP1-KO中皮細胞では増殖能に変化はみられなかったが細胞は大型化し遊走能が抑制された。遺伝子発現プロファイル解析により、BAP1-KO中皮細胞で発現が著しく低下する細胞遊走因子Xを見出した。上皮型中皮腫をBAP1免疫染色したところ、BAP1陽性を示す症例の方がBAP1陰性を示す症例よりも予後不良であった。BAP1変異は上皮型中皮腫に高頻度に見出されているが、悪性度との関連性は低いと考えられる。

自由記述の分野

医歯薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果により、BAP1変異は細胞増殖能よりも細胞遊走能に関与していることが明らかになり、それを担う候補分子として細胞遊走因子Xを見出している点に学術的意義がある。これらの知見は、BAP1変異を基軸とした悪性中皮腫の治療開発の重要性を支持するものであり、悪性中皮腫患者への福音になると期待される点に社会的意義がある。

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公開日: 2021-02-19  

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