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2019 年度 研究成果報告書

大腸癌の進展における基質接着性スイッチ分子としてのCrumbs3の機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08737
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関新潟大学

研究代表者

飯岡 英和  新潟大学, 医歯学系, 助教 (20425416)

研究分担者 近藤 英作  新潟大学, 医歯学系, 教授 (30252951)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード細胞極性 / 浸潤転移 / FGFR / 大腸癌
研究成果の概要

Crumbs3は多細胞生物の上皮組織に発現する膜タンパク質であり、実験生物を使用した研究から、上皮組織の正常な発生に必要であることに加え、腫瘍抑制因子として働くことが示されていた。本研究では、ヒトの悪性腫瘍におけるCrumbs3の発現と機能を詳細に解析し、腺癌系の悪性腫瘍組織に強く発現することを明らかにした。さらに大腸癌細胞を用いた研究から、腫瘍抑制因子と考えられていたCrumbs3が、ヒトの悪性腫瘍においては転移を促進することを突き止めた。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本邦における国民の死因第一位は「悪性腫瘍」であり、悪性腫瘍の転移は患者の予後を左右する最も大きな要因の一つである。浸潤転移の激しい難治がん、進行がんに対しては未だ有効な手立てが無く、がんの性状解析に基づく新たな治療戦略の提案が求められている。本研究ではこれまでがん抑制因子と考えられてきたCrumbs3というタンパク質に着目し、ヒトの大腸癌サンプルを用いた解析を行った。その結果、Crumbs3が大腸癌の転移を促進すること、および、その制御メカニズムの一端が明らかとなった。今後、Crumbs3とその関連分子を標的とすることで、新たな転移の診断・治療法の開発につながる可能性がある。

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公開日: 2021-02-19  

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