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2019 年度 研究成果報告書

自己免疫性膵炎からの発癌責任分子の同定と病理診断への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08738
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関信州大学

研究代表者

上原 剛  信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (80402121)

研究分担者 増本 純也  愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 教授 (20334914)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードメチル化特異的定量PCR法 / IgG4関連疾患
研究成果の概要

自己免疫性膵炎(AIP)のメチル化異常についてイルミナ社のInfinium MethylationEPIC Kitを用いて全ゲノム網羅的なメチル化アレイ解析を行った。コントロール群に比べて、AIPでプロモータ領域が異常メチル化されている発癌に関与する遺伝子を複数選択し、再検証をメチル化特異的PCR法で行った。選択遺伝子のうちSKIはメチル化特異的PCR法でもメチル化異常を呈しており、AIPにおける発癌責任遺伝子である可能性が示唆された。IgG4関連胆管炎でも同様の結果を得た。網羅解析で得られた候補遺伝子の解析を臓器横断的に続ける予定である。

自由記述の分野

人体病理

研究成果の学術的意義や社会的意義

IgG4関連疾患の代表的疾患は、自己免疫性膵炎(AIP)であるが、これらIgG4 関連疾患がもたらす発癌リスクについては殆ど検討がされていない。慢性胃炎や炎症性腸疾患など多くの炎症性疾患は発癌と関与しており、その原因はメチル化異常が関与している。そこでAIPが、がん関連遺伝子のメチル化異常を誘発し、発癌に関与するという仮説を立て、病理学的、分子生物学的視点から検証した。AIPにもがん関連遺伝子に特異的なメチル化異常が見出され、他の炎症性疾患と同様に発癌リスクがあることを証明したことは学術的意義がある。またIgG4関連疾患患者に対して発癌リスクを啓蒙し予防していく根拠となり社会的意義もある。

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公開日: 2021-02-19  

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