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2019 年度 研究成果報告書

ヒト型NASHモデルマウスの病態発症機序に対する多臓器連関からのアプローチ

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08781
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 実験病理学
研究機関筑波大学

研究代表者

蕨 栄治  筑波大学, 医学医療系, 講師 (70396612)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードNASH
研究成果の概要

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、中性脂肪を主とする脂肪の蓄積が肝細胞に起こり、炎症・線維化をきたす致死的疾患である。本研究は、NASHを自然発症するp62ならびにNrf2遺伝子を二重欠損した(DKO)マウスを用いて、その発症機序について解析した。その結果、DKOマウスは、野生型マウスと比較してグラム陰性菌の割合が増加していること、さらに糞便中に炎症性の代謝物質が多く含まれること、腸管バリア機能の低下、肝クッパー細胞の貪食能の低下が病態に深く関わっていることが示された。また、これらの原因には、Nrf2の欠損の影響が大きいことが示唆された。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本邦では200万人以上のNASH罹患者がいると推定され、今後も増大することが予想されており、その対策が社会的急務となっている。NASH患者には肥満・糖尿病・脂質異常症などを持つ人が多く、生活習慣病を背景に発症するものと考えられているが、詳細な機序は不明である。また、治療は食生活の改善、運動療法が有効であるが、根本的な治療法、治療薬は存在しない。本研究は、代表者らが新たに開発したヒトNASHと類似した病態を呈するマウスモデルを用いて、NASH発症機序を解析した。得られた成果は、NASHの予防、治療に有用な知見となる。

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公開日: 2021-02-19  

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