研究課題
最終年度である本年度は昨年度から着手したウサギの繁殖が順調に進み、アポEホモ欠損ウサギを計28匹(雄18匹、雌10匹)を得た。これらを対照野生型ウサギとともに以下の実験に供した。① アポE欠損が糖代謝に及ぼす影響、② アポE欠損が脂質代謝へ及ぼす影響、③ アポE欠損リポタンパクの機能解析、④ 動脈硬化誘発実験。アポE欠損により普通食下では軽度の血漿総コレステロール(TC)の上昇を認めるたが、高コレステロールの負荷により対照に比べ著明な高コレステロール血症とともに高中性脂肪血漿をきたした。アポE欠損によるリポタンパク代謝への影響として、VLDL(アポB48含有レムナント)の上昇また、VLDL分画中にアポA-IV、アポA-Iが増加する知見を得た。アポE欠損が動脈硬化に及ぼす影響に関しては現在解析中で、大動脈、冠状動脈、バルーン傷害大腿動脈の動脈硬化進展及び病変性状を多面的に評価する方針である。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件) 備考 (1件)
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