研究課題/領域番号 |
17K08784
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
河崎 秀陽 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 准教授 (90397381)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | サイトメガロウイルス / 血液脳関門 / 微粒子 / ナノスーツ |
研究成果の概要 |
生後、健常人ではCMVによる重篤な健康障害はほとんど起こさないが、近年CMV抗体保有者と認知症との関連が注目されはじめた。その詳しい機序はわかっていないが、CMV持続感染との関係が指摘されている。認知症の発症にBBB破綻が関わるとの報告が多数あり、CMVによるBBB破綻は認知症進行の一機序になっている可能性が高い。現在CMVによるBBBの破綻機序の研究はほとんど行われておらず、本申請は国内外における重要な研究に位置づけられると考えられ、この研究を進めてきた。コロナの影響や実験モデルの作成がうまくいかず、当初の計画通りは進むことができなった。
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自由記述の分野 |
神経ウイルス病理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
われわれはCMV急性感染におけるin vivoでのBBB破綻現象を観察したが、未だCMV慢性持続感染によってin vivo BBB破綻現象を確認したという報告はない。本研究でその現象が確認されれば、CMV慢性持続感染による認知症を含めた変性疾患の新しい病理機序の説明をすることができる。またCMV感染のCyPA-MMP活性化経路によるBBB破綻機序が解明されれば、そこをtargetにした新しい治療につながると考えた。コロナの影響や実験モデルの作成がうまくいかず、当初の計画通りは進むことができなかった。
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