自己免疫性腸炎や1型糖尿病、円形脱毛症、リウマチなどの免疫疾患群に加えて高血圧及び心血管障害にも共通する疾患関連遺伝子としてLnk/Sh2b3の多型が報告され、その作用が注目されている。これまでに骨髄増殖性疾患につながる造血系の知見は蓄積されてきたものの、免疫応答や炎症病態形成での役割については世界的に十分な解析が進んでいない。本研究では、脂肪組織内のNK細胞を含む1型自然リンパ球(Group 1 innate lymphoid cells、 G1-ILC)の活性化制御にLnk/SH2B3が機能しており、脂肪組織の炎症抑制および耐糖能の維持に重要な役割を果たしていることを明らかにした。
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