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2019 年度 実績報告書

膜形態制御分子の解析からひもとくマラリア原虫の寄生戦略の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K08808
研究機関岡山大学

研究代表者

山田 浩司  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (80325092)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードマラリア / 膜変形
研究実績の概要

リポソームと熱帯熱マラリア原虫ダイナミン関連タンパク2を数時間、反応させると、均一な径を持つチューブ状にリポソームが変形した。この膜表面にタンパク重合体が規則的に配向していることを電顕観察で確認した。昨年度に引き続きクライオ電子顕微鏡を用いて、このダイナミン関連タンパク2の詳細な構造を解析するための条件を探索中である。さらに、単層脂質膜上のダイナミン関連タンパク2の重合状態を電子顕微鏡で観察するためのデバイスを作成した。単層脂質膜はタンパクによる膜変形に制限があるため、脂質膜上に配向したダイナミン関連タンパク2を観察することが理論上可能である。電顕観察用に支持膜をはったグリッドに、単層脂質膜を敷いてタンパクを反応させた。ダイナミン関連タンパク2は規則的に配向し、また、島状に存在していた。一方、ダイナミン関連タンパク2は、生理的イオン強度緩衝液中でやや球状の重合体を形成した。ダイナミン関連分子は、自身のGTPaseと共役してチューブ状に変形させた膜を切断する。そこで、ダイナミン関連タンパク2のGTPase活性と共役した膜切断活性を調べた。ダイナミン関連タンパク2による膜変形が観察される条件で、GTPase活性を測定したが、GTPase活性促進効果は観察されなかった。また、GTPの添加による小胞化も観察できなかった。さらに、ダイナミン関連タンパク2にGTPase活性に依存した小胞化活性があるのか否かを調べるため、GTPase活性欠失変異体を作成した。このタンパクの解析も加えて、膜変形とGTPase活性の相関を調べる予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Initial phospholipid-dependent Irgb6 targeting to Toxoplasma gondii vacuoles mediates host defense2019

    • 著者名/発表者名
      Lee Y, Yamada H, Pradipta A, Ma JS, Okamoto M, Nagaoka H, Takashima E, Standley DM, Sasai M, Takei K, Yamamoto M
    • 雑誌名

      Life Sci Alliance

      巻: 3 ページ: e201900549

    • DOI

      10.26508/lsa.201900549

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 腎糸球体ポドサイト におけるアンフィファイジン1の機能2019

    • 著者名/発表者名
      山田浩司、The Mon La、竹田哲也、阿部匡史、淺沼克彦、竹居孝二
    • 学会等名
      第92回日本生化学会大会
  • [学会発表] 腎糸球体ポドサイト におけるダイナミンイソフォームの局在と機能2019

    • 著者名/発表者名
      阿部匡史、The Mon La、橘洋美、竹田哲也、竹居孝二、山田浩司
    • 学会等名
      第92回日本生化学会大会
  • [学会発表] Amphiphysin 1 is important for actin cytoskeletal regulation with synaptopodin in glomerular podocyte2019

    • 著者名/発表者名
      The Mon La, Tadashi Abe, Masayuki Morita, Eizo Takashima, Tetsuya Takeda, Katsuhiko Asanuma, Kohji Takei, Hiroshi Yamada
    • 学会等名
      第42回日本分子生物学会年会

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公開日: 2021-01-27  

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