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2019 年度 研究成果報告書

TSST-1によるオートファジー調節と黄色ブドウ球菌皮膚慢性感染機序の統合的解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08819
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関弘前大学

研究代表者

浅野 クリスナ  弘前大学, 医学研究科, 教授 (70598622)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード黄色ブドウ球菌 / TSST-1 / オートファジー / 皮膚感染 / 慢性感染
研究成果の概要

我々はこれまで黄色ブドウ球菌が産生する毒性ショック症候群毒素-1(TSST-1)のオートファジー抑制活性を見出した。本研究では、本菌の慢性皮膚感染メカニズムとTSST-1の役割について研究を行った。 この結果、TSST-1がSarABにより温度依存的に調節を受けること、オートファジー抑制はGTPaseのSeptin 7によって仲介されること、上皮細胞で菌の増殖を促進することを明らかにした。マウス皮膚感染モデルでは、TSST-1が組織の損傷と菌の侵入を促進することがわかった。これらの結果は、TSST-1が本菌の持続感染に関与し、慢性感染を促進する可能性があることを示唆していた。

自由記述の分野

細菌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

黄色ブドウ球菌の慢性感染機序は明らかになっておらず、その解明が待たれている。本研究では、本菌の毒素TSST-1がオートファジー抑制を通して細胞内感染を促進する新しい機序を示すことで、慢性感染機序の一端を明らかにした。この成果は、MRSAをはじめとする多剤耐性黄色ブドウ球菌の感染症予防および治療法開発に貢献し、さらに薬剤耐性菌の原因となる抗生物質に代わる分子標的創薬にもつながる知見を提供する。

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公開日: 2021-02-19  

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