鼻腔に常在するStreptococcus intermedius が病原性を発揮するためには、鼻腔常在菌種に競り勝つことが先決と考え、我々はS. intermedius TYG1620が有する抗菌ペプチドに着目してその分子探索および阻害ターゲット特定を実施した。本実験では TYG1620 が Streptococcus parasanguinis, Lactobacillus、Bifidobacterium属に増殖阻害を示すことを明らかにした。病原細菌であるS. intermedius は常在菌と競合して有用な菌種との生存戦略で優位にたとうとしている可能性が示唆された。
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