研究課題/領域番号 |
17K08862
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
岡本 実佳 鹿児島大学, 先端科学研究推進センター, 特任教授 (90336347)
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研究分担者 |
古川 良尚 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (00359978)
馬場 昌範 鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 教授 (70181039)
橋口 照人 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70250917)
外山 政明 鹿児島大学, ヒトレトロウイルス学共同研究センター, 特任助教 (80747600)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | HIV-1 / CD4陽性T細胞 / 慢性感染細胞 / 根治療法 |
研究成果の概要 |
本申請者はこれまでに、in vitroスクリーニング方法を発案し、HIV-1慢性感染CD4陽性T細胞を選択的に殺傷する薬剤(薬剤A)を同定した。本研究では、薬剤Aはin vitroで感染させた HIV-1慢性感染CD4陽性T細胞、HIV-1感染者由来のCD4陽性T細胞のいずれにおいても、HIV-1抗原発現細胞に特異的にアポトーシスを誘導することが明らかにした。さらに、薬剤Aとプロテアーゼ阻害薬であるDarunavirをin vitroで併用投与した結果、薬剤AのHIV-1慢性感染細胞特異的殺傷効果に影響することなく、HIV-1産生を抑制出来ることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
ウイルス学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、in vitroにおいて感染させたHIV-1慢性感染CD4陽性T細胞、HIV-1 感染者由来のCD4 陽性 T 細胞のいずれにおいても、薬剤AはHIV-1 抗原発現細胞特異的にアポトーシスを誘導し、さらにプロテアーゼ阻害薬であるDarunavirとの併用により、薬剤Aの効果に影響することなく、HIV-1産生は抑制されることが明らかになった。これらの結果から、臨床においても、薬剤AとDarunavirの併用投与により、非感染細胞への二次感染を抑制しながら、HIV-1慢性感染CD4陽性T細胞を減らすことで、HIV-1根治療法を確立出来る可能性が示された。
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