直鎖状ポリユビキチン鎖は、LUBACによって選択的に生成され、NF-κBの活性化、プログラム細胞死を抑制する機能を持つ。本研究課題では、直鎖状ポリユビキチン鎖がB1細胞発生において担う役割について解析を行った。B1細胞はB1aとB1b細胞に分けられるが、LUBACはその両方の発生に必須である。B細胞特異的にLUBACを欠損させたマウスにおいて、ネクロプトーシスに必須の分子RIP3を欠損させるとB1a細胞の発生は回復されないがB1b細胞の発生が回復することを発見した。以上の結果からB1a細胞とB1b細胞の発生においてLUBACが担う役割に違いがあることを明らかにした。
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